第6章 じゅんくんの願い事
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「潤くんが昨夜何か変なモノ食わせたんじゃないですか?」
「ふにゃぁ〜」
「…変なモンなんか、食わせてねぇよ」
「はにゃぁ〜」
「じゃあ、どうしてさとしは人間のままなんです?」
「むにゃぁ〜」
「…知らねぇよ」
「ほにゃぁ〜」
「おっ…おちおち…おちけつ…い、いや、落ち付け二人ともっ!」
「くにゃぁ〜」
「翔兄ちゃんが一番落ち着き無いですけど?…ていうか、さとしも一々おかしな相槌打たないの」
「にゃってぇ」
じゅんくんとふれんちデートをした次の日の朝
目が覚めると、さとにゃんは何でか猫の姿には戻らないで、人間にょ姿にょまんまだったのにゃ
「はぁ〜…困ったのにゃ…」
さとにゃんが溜め息をついたら、しょーくんがアタフタして言った
「あぁ、さとしくんそんなに落ち込まないで!何とかなる!きっとなるっ!!」
「原因も解らないのに何の根拠があってそんなコト言うんです?」
「うぅっ…(汗)」
あ〜、しょーくんがかずくんに突っ込まれてまた肩が矢印ってるのにゃぁ…
でも、しょんにゃコト今はどうだって良いのにゃ(←笑)
さとにゃん、猫に戻んないと、困るのにゃ…
「…はぁ〜…困ったにゃぁ…朝はお気に入りのまぐろの猫缶を食べにゃいと、調子が出ないのにゃ…」
「Σそ、そこ?!」
んにゃ?
しょーくん、しょんにゃに驚いて、どうしたのにゃ?
「…食えば良いだろ、猫缶くらい」
「それがね、じゅんくん。さとにゃん人間の時に猫缶食べても、ちっとも美味しくないのにゃ!」
「食ったんですね(笑)」
「うん、試しに食べたにょ、かずくん」
「Σい、何時の間に?!」
だから、しょーくん一々驚きすぎにゃ!
「そう言えばさ、さとしが持ってた石…確か白かったよね?」
「にゃん?石??」
お目覚めのコーヒーを啜りながらまーくんが言った
それから、手に持っていたモノを、さとにゃんに見せてくれたにゃ
「ほら、コレ…緑色になってる」
「…にゃん?」
まーくんの大きなお手てに、キラキラ光る緑色の石がにょっかっていた
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