第5章 まーくんの願い事
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(…思ったより、順調じゃない)
え?
誰にゃ?
(…ふふ…この調子なら、きっとスグだね…もうすぐ、ぼくが…)
さとにゃんは気が付くと、また白いふわふわの上に居た
そんで、何処からともにゃく、誰かの声が聞こえてくるのにゃ
ねぇ、誰にゃ?
何処に居るのにゃ?
(…うふふ…
…ぼくには、しっかり見えてるよ?
…君の、姿が…)
何だか耳鳴りみたいに
ぼわわぁ〜ん、ぼわわぁ〜ん、って
声が響いてるにょ
にゃんだか解んにゃいけど
さとにゃん、とっても怖いのにゃ
何処に居るにょ?
君は誰なにょ?
どうして姿が見えないにょ?
(…知ってるでしょ?ぼくが誰なのか…
…また、忘れてしまったのかい?)
知ってる?
ぼく、知ってるにょ?
(…そうだよ…
…良く知ってる筈だよ…
…起きたら、鏡を見てご覧…
…それが、ぼくさ)
…えっ?!
急に辺りが真っ暗になって
さとにゃんは、にゃんにも見えにゃくにゃってしまった
そしたら、目の前がぽわんって明るくなって
白い石が浮かんできた
その石は、白から緑に変わると
点滅するように光り出した
(……あと、三人……)
にゃ?
三人?
…なんのコトにゃ??
(…さとしくん、早く、返してね…
ぼくの
カラダを)
……!!!!
暗闇に白いフードを被った男の子が浮かび上がって石を掴んだ
その子は赤いお口の端を上げて笑うと
暗闇にすぅっと消えて行った
………って
「こわぁあああーーーーーいっ!!!!」
「Σぎゃぁあああーーーーーっ!!!!」
ぼくは悪夢から目が覚めた
「………あり?」
「………あ、あれ?」
ぼくはお布団に飛び起きて、しょーくんと顔を見合わせた
はにゃ?
どうなってるのにゃ??
今、朝にゃよね???
「………ぼく、人間にょままにゃ」
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