第12章 ◯◯しないと出られない部屋・宇髄天元
「あぁ?なんだここ?」
「わかりません。」
音柱の宇髄天元は、ぐるりと周りを見回した。扉のないただの四角い部屋に宇髄とは立っていた。
「鬼の首は切ったよな?」
「はい、間違いなく切りました。」
今日の任務で一緒のが、心外だ、と言いたげに答えた。ちょっと気が強いが、可愛い顔したのことを宇髄は気になっていたが、今はそんなこと言ってられない。
「ちょっと後ろ下がってろ。」
宇髄が壁に向かって斬りかかる。しかし壁はビクともしない。
「音柱さま、壁に文字が、、、」
の言葉に宇髄は振り返る。後ろの壁に文字が浮き出ていた。
【性交しないと出られない部屋】
意味を理解しているらしく、は顔を真っ赤にして、壁を睨んでいる。
「、、、おい、、、」
宇髄の呼びかけには肩をびくりと揺らす。
「何ですか?」
「お前、経験は?」
「、、、、、ありません。」
「だよなぁ。」
宇髄がため息をついた。ため息をつかれたのが余程気に入らなかった、はあれこれ話し始める。