• テキストサイズ

鬼滅の刃 裏 短編集

第37章 欲しい物・鬼舞辻無惨


「俊國、新しく入ったお手伝いさんよ。よろしくね。」
義母が部屋にやって来てそう言った。義母に並んで若い女が立っている。
「と申します。坊っちゃん、よろしくお願いいたします。」
と名乗った女はにっこり笑うとぺこりと頭を下げた。中々可愛い顔をしていた。
「わかりました。こちらこそよろしく。」
ニコリとはしないが、そう答える。ここでは物分かりのいい子供なのだ。
「俊國。あまり本ばかり読んでないで休憩しなさい。さん、お茶の用意を。」
「はい、ただいま。」
はぺこりと頭を下げると、部屋を後にした。
それが無惨との出会いだった。


「坊っちゃんは本当に勉強家ですね。」
部屋の掃除をしながらが話しかけてくる。
「私なら嫌になっちゃいます。私が坊っちゃんくらいの時は男の子に混じって木登りしてました。誰よりも高いところまで登ったんですよ。」
俊國からの返事は無いが、は話し続ける。元々かなりおしゃべりのようだ。
/ 354ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp