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鬼滅の刃 裏 短編集

第32章 隠との恋の始め方・悲鳴嶼行冥


は膝の上で手を握った。心臓がドキドキと煩い。は大きく深呼吸した。
「、、、悲鳴嶼様。」
悲鳴嶼がピクと反応した。
「正直、今まで悲鳴嶼様をそのような目で見ることはありませんでした。」
「、、、そうか。」
悲鳴嶼の声が少し暗くなる。
「ですが、今、悲鳴嶼様からのお話しを聞いて、私の胸はドキドキと煩いくらいに鳴っています。」
「。」
「どうやら、私も悲鳴嶼様がいないとダメなようです。」
「、それでは、、、」
「はい、喜んでお受けします。結婚、いたしましょう。」
悲鳴嶼は破顔すると、の手を握った。
「こんな小さな手だったのか。」
「ふふふっ。手を握るのも初めてですね。」
「、、、抱き締めても良いだろうか?」
は返事をする変わりに、手を握り返した。悲鳴嶼の手がそっとの背に回る。
「小さいな。壊れてしまいそうだ。」
「そりゃ悲鳴嶼様と比べたら、誰だって小さいですよ。」
が可笑そうに笑う。
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