第24章 天然ちゃんにご用心・不死川実弥
この日、不死川は朝方家に帰った。玄関前に誰かしゃがみ込んでいるのを見つけた。
「、、、お前、なんでここに居んだァ?」
不死川の声に、しゃがんでいた人物が顔を上げる。だった。
「風柱様っ。」
は泣いているようだった。は慌てて立ち上がると、不死川に抱きついた。
「おい、なんだ。どうしたんだァ?」
「風柱様ぁ、ぐすっ、ぐすっ。」
「わかったから、とりあえず入れェ。」
不死川はを引っ剥がすと、家に押し込んだ。自分も家に入り、改めてを見た。はまだぐすぐすと泣いていた。
「、、何かあったんだろ?話してみろ。」
は両手でゴシゴシと顔を拭うと、いつもと違う、小さい声で話し始めた。
「前から、何度も声をかけてきてた先輩に、襲われそうになって、、、」
たまたま一緒の任務だった。前からに何度もしつこく言い寄っていた先輩隊士だった。不死川もからの文で知っていた。
「、、あいつ、注意で済ませてやってたのに、、」
不死川は優しい手つきでの頭を撫でた。