第19章 狂愛・産屋敷耀哉、悲鳴嶼行冥
そんな日が数日続いた。
が目を覚ますと、全てのことが終わっていた。
お館様が亡くなった
たくさんの隊士が亡くなった
無惨を倒した
が全てを知ったのは、悲鳴嶼からの手紙だった。
無惨との決戦が近いとわかっていたこと。
を決戦に行かせない為に抱き潰していたこと。
に生きていて欲しいこと。
『に生きて欲しい。お館様も、私も、そう望んでいる。』
は泣いた。そして笑った。
自分は幸せ者だ。二人の男性に愛されていたのだ。
は立ち上がった。自分を愛してくれた男の思い出を胸に。