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鬼滅の刃 裏 短編集

第18章 嫉妬・不死川実弥


「君が好きだ。」
突然の告白には目をぱちくりさせた。目の前に立っているのは炎柱の煉獄杏寿郎だ。
「君のその大きな瞳に吸い込まれそうだ。」
杏寿郎はするりとの頬を撫でた。
「えっと、炎柱様。手を離していただけますか?」
「何故だ?」
「申し訳ありませんが、私には心に決めた方がおります。」
「そうか。」
杏寿郎が手を離す。しかしそこから立ち去ろうとしない。
「君のお相手を聞いてもいいだろうか?」
「それは、ちょっと、、、」
は言葉を濁す。杏寿郎はここぞとばかりに続けた。
「好いた相手がいると言うのは嘘なのか?」
「嘘ではありません。」
「では何故名前を言えない?」
「それは、、、」
は口を噤む。その時、後ろからは腕を引かれた。
「よぅ、煉獄。」
「不死川ではないか。どうした?」
は不死川に抱き締められていた。不死川からは、ヒシヒシと怒りを感じる。
「悪ぃが、これ、俺のなんだ。他当たってくれェ。」
「なんと。のお相手は君だったか。それは悪いことをした。」
杏寿郎が頭を下げる。
「二人共、今日のことは忘れてくれて構わない。邪魔をした。」
杏寿郎は踵を返して帰っていく。
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