第17章 ちょこれーとぷれい・宇髄天元
「ほら、土産だ。」
宇髄は帰るなり、何かをに手渡した。
「何ですか?これ?」
の手には掌くらいの大きさの銀紙に包まれた板の様なものがあった。
「チョコレート、って言ったかな。甘露寺がみんなに配ってた。なんでも甘い洋菓子らしい。」
「ちょこれーと、ですか。初めてです。」
はまじまじと手の中のチョコレートを見つめた。
「あんまり握ってると溶けるらしいぞ。熱に弱いらしい。」
「そうなんですね。わかりました。」
「せっかくもらったんだ。一緒に食べようぜ。」
「ありがとうございます。夕餉の後に頂きましょう。」
はくるりと後ろを向くと、夕餉の支度をしに、台所へ向かった。