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ヴァニタスの手記〜赤と緑の書〜

第11章 ふざけるな


「君をあの時助けたのは誰かな?あのままだったら君は死んでいたかもしれないんだよ?」

「う‥‥」

「質問に答えてもらおうか‥君を助けたのは誰かな?」

「ろ‥ロイド伯爵です」

がそう答えるとロイドは手を離した

「大丈夫か?」

「うん‥大丈夫‥ありがとうヴァニタス」

ヴァニタスはロイドを睨みつけた

「呪い持ちの世界を作って何をするつもりだ」

「なんだっていいじゃないか‥」

「ロイド!!貴様はヴァニタスをなぜ殺すのだ!!答えろ!!」

「ジャンヌはヴァニタスくんの事が好きなのかい?さっきからチラチラと彼を見ている」

ジャンヌは少し頬を赤らめた

「だって‥ヴァニタスくんはその書で治療しちゃうでしょ?そんな事されたら呪い持ちの世界作れないじゃん」
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