第10章 恩人
「好きな所に自分の家を建てるといい」
(もしかして‥私はもう用済み?これからは自由?)
「君の元にこの男がいつか必ず会いに来る」
ロイドはヴァニタスの写真を見せた
「‥‥!!」
「あとこの男も」
ノエの写真を見せた
(この人は知らない人だ‥)
「彼らを私の所に連れてきてほしい」
「連れてきてどうするのですか?」
「私の夢を叶えるためだよ」
「ロイド伯爵の夢とはなんですか?」
「呪い持ちの世界を作ることだよ」
ロイドは微笑んだ
「呪い持ちの世界‥?その世界を作るためにヴァニタスを‥」
「やはり君は彼の事を知っていたか」
「‥えっと」
「頼むよ?」
「‥ヴァニタスをどうするのか教えてください」