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ヴァニタスの手記〜赤と緑の書〜

第10章 恩人


「ん‥‥」

は目を覚した

「やぁ気づいたかい?」

「‥ここは」

「ここは私の家だよ‥君は道端で倒れていたんだ‥」

「あ‥ヴァニタス‥」

「ヴァニタス?」

「あ‥いえ‥何でもありません‥助けてくれてありがとうございます」

は立とうとした

「行くあてはあるのかい?」

「‥ないです」

「名前は?私の名前はロイドだ‥ロイド伯爵と呼んでくれ」

「と言います」

「!君が良ければここにいるといい‥歓迎するよ?」

(ロイドさんいい人だな‥)

はロイドの所にいる事を決めた

(ヴァニタス‥‥無事かな‥‥)

「はどこから来たんだい?」

「あ‥えっと‥」

「言いたくないなら構わないよ」

「すいません」
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