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ヴァニタスの手記〜赤と緑の書〜

第10章 恩人


「は逃げろ!!」

「ヴァニタスは‥」

はヴァニタスの手を握った

「俺はここに残る」

「‥でも」

「早く行かないと見つかっちゃうぞ?」

「また‥会える?」

「あぁ‥必ず!!」

は泣くのを我慢しながら実験室から飛び出した

「実験体が逃げた!!どこかにいるはずだ!探せ!!」

(外に‥外に‥ヴァニタス‥無事でいて‥)

は外に出ることが出来た

「はぁ‥はぁ‥」

はその場に倒れた

「‥大丈夫かい?」

その時に声をかけたのがロイド伯爵だった

「‥誰」

はそのまま気を失った

「私の家に連れて行こう」
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