【夢小説】オタク+オタク=? 番外編【影山飛雄/R18】
第14章 バレーオタクはお胸が触りたいらしい
「スッキリしたいから動いたら駄目!」
朔夜にそう言われたが、そもそも目の前にパンツが有って、影山は身体に力が入らない。
朔夜の生肌も気持ちが良いし、下半身を見る事に関しては許可が出ているので、ついつい凝視してしまう。
「でっかいの取るまで動いたら駄目っ!」
「……分かったから、早くしてくれ…………心臓が持たない」
ぐったりとしつつ言うとやっと朔夜が前屈みを止めたらしく、横顔に乗っていた柔らかいモノが離れていった。
耳の中に異物感を感じたので、耳掻きが再開されたのだと思いながら溜息を漏らしてしまった。
よくよく考えると確かにパンツはちょいちょい転がっている時に見えているので、朔夜にとって今更なのかもしれない。
(……はぁ)
ただ、影山がどうしても触りたくて仕方ないのは胸だ。パンツを見ていても、と言う気持ちがどうしてもある。
「取れたっ!すっきりぃ〜」
声が聞こえたと思うと肩をぺしぺし叩かれたので、起きろと言う事なのだろうともそっと起き上がった。
耳掃除に満足したらしく、朔夜の表情はほこほこだった。そんなに他人の耳掃除が楽しいのかと、影山には理解は出来ないが朔夜が喜べるならばそれで良かった。
「…………」
無言で朔夜の頬を触ってみる。
何度触ってみてもやっぱり柔らかくて、心地良い。暖かいし、スベスベしている様な気もするのだから。
「んにゅ?……んー?」
触られている事に不思議そうな声を出すので、眼鏡を顔から取って抱きしめてしまう。
腕の中にすっぽり収まるのを確認する度に、朔夜は自分にとって小柄で、やはり女の子なのだと影山は確認していた。
身体は角張っていないし、スポーツマンみたいな筋肉もなくて柔らかい。
そして潰れながらに押し付く乳房はその中で一番の柔らかさだ。
ガードの高さは分かっていたが、ここまでとなるならばあの時、もっとしっかり揉んでおけば良かったと後悔しかない。
彼氏なんだから、ちょっと触る位駄目だろうか、と邪な思いが出ては消える。
自分の欲だけで生きていたら、朔夜とは言え、嫌われてしまうかもしれないのだし。