【夢小説】オタク+オタク=? 番外編【影山飛雄/R18】
第14章 バレーオタクはお胸が触りたいらしい
一度知ってしまうと忘れられない。
柔らかくて暖かい感触。
もう一度それを感じたいと、思って過ごしていたある日の朝。
目覚めたら股間がギンギンに勃っていた。
「…………夢かよ、くっそ……」
遂に我慢出来なかったのか、夢の中で朔夜の胸を揉んでいた。
柔らかかったなぁ、と思い出してみるが結局それは夢であると思い出して、萎えてしまうのだった。
バレーオタクはお胸が触りたいらしい
「なぁ、朔夜」
「駄目ー」
「…………まだ呼んだだけだろ」
影山の家、影山の部屋、影山のベッドの上でゲームをやっている朔夜は、顔も上げずに答えていた。
「だって何考えてるか知ってるもん」
「……じゃあ言ってみろよ」
「おっぱい揉みたい。はい、駄目ー」
「何で分かったんだよ……」
影山の方を見ようとせず、カチャカチャと機械のボタンを押しながら、朔夜は涼しそうな声色で言う。
「だって飛雄たん、今日私の胸しか見てないやーん。前科者の考えなんか分かるばい」
「……そんなに見てたか?」
「うん、ガン見。あ、ピカチュウ死んだ」
影山には興味の欠片もないらしく、朔夜のゲームをする手は止まらない。そもそも影山の事を見ようともしないのだ。
「……減るもんじゃないんだろ」
ぽふっと朔夜の腰に顔を落としても、朔夜は微動だにせずに言い続けている。
「高校生の間はそう言うえっちぃ事は禁止、ってルールでしょ?」
「……ソウデスネ」
キスも駄目なのに、胸は触っていいなど確かにおかしい話である。
ルールの話が出た時点では、影山もそう言う事に興味が無かったと言うか、そもそも朔夜に対して明確な好意が無かったので了承したのだ。
でも朔夜の事を彼女だと認識して、好きだと自覚したら話は別になる。
恋人らしいスキンシップはまだ少ないが、手だけでも朔夜に触れていると心地良いし、腰に顔を置いている今も正直に言うと幸せだ。
でも、満足の域には達しない。
「…………スカートの下履けって言ってるだろが」
チラッと下半身の方に視線を動かしたら、スカートが上がっていてパンツが見えていたので、ついっとスカートを引っ張って隠す。