【夢小説】オタク+オタク=? 番外編【影山飛雄/R18】
第15章 オタップルの大人への階段登り
乳房の柔らかさとは異なり、弾力の強い尻を揉むのは力加減が難しい。
我慢出来ずに揉み過ぎたのか、遂にストップが入ってしまった。
「……えっち虫おしまい」
そう言われても年々溜まっていく性欲は、何時爆発してもおかしくない。それ程に三年間と言う期間は、健全高校生男子には長過ぎる拷問だったのだ。
「……そう言えば」
「?」
影山は引越しの為の片付けで出てきた、懐かしい服を朔夜の前へ出した。
朔夜もそれには見覚えがあり、パッと明るい表情に変わって言った。
「童貞を殺すセーター!懐い!」
「お前が勝手に俺の部屋に保管した癖に、すっかり忘れてただろ?」
影山の言葉に、朔夜はえへへ、と頭を掻いていた。コレを着たのは高一のあの日。その後、完全に興味が無くなったらしく、影山の部屋に放置されていたのだ。
あれから二年。朔夜の身体は身長は伸びなかったが、胸は少し成長している。
少しでも成長した乳房でコレを着たら、前回よりもエロくなるのだろう、と影山はずっと考えていた。
「久しぶりに着ないか?」
「これ?」
「そう」
服を持ち上げて少し朔夜は考えてる様だった。
嫌そうな顔はしていないので、別の事を考えていると思われる。
「三月だから、寒くない?」
露出した服だから、そこを気にしたのか、と暖房器具を指差しながら影山は即答した。
「暖房入れてるだろ」
「じゃあ寒くないか。いーよぉ、着る」
サラリと答えると、朔夜はすぐにモゾモゾと服を脱ぎ始めた。
生着替えをジーッと見ていたら案の定怒られてしまう。当然だが。
「着替え見ちゃ駄目!」
「……その内見たい」
「飛雄たんのえっち虫!」
ぷりぷり怒る朔夜ではあるが、本気で怒っている訳では無いのは、声色ですぐに判断出来た。
朔夜がちゃんと年相応の知識を身に付けてきているので、安心しつつふと思った事を口にしてしまったのだ。
「なぁ、俺も脱いで良いか?」
その言葉にピタッと止まった朔夜は、真顔で言うのだ。
「……裸族?」
「違う。トランクスだけに」
「なんで?」
「なんででも」
影山の言葉に不思議そうにはしているが、拒否する理由が朔夜にはなかったらしい。
少し考えた後に朔夜は頷きながらに言う。
「飛雄たんがしたいなら良いよ」