【夢小説】オタク+オタク=? 番外編【影山飛雄/R18】
第3章 二次元オタクは童貞を殺したいらしい
朔夜の言いたい意味が影山にはすぐに分かったので、抱きつかれたまま仰向けになって、朔夜を上にした。
ぱさりと朔夜の髪の毛が落ちてきたので、くるくると指で絡み取りながら、身体が見える様に退かしておく。
「さーく」
「なぁに?」
「呼んだだけ」
「へむ」
少し恥ずかしいと言う気持ちが落ち着いたらしい朔夜の頭を何度か撫でていると、嬉しそうに笑っているのだから欲が出て来た。
(尻位なら、触ってもいいか……)
スススっと手を下げていくと、気が付かれたらしくてぶにっと両頬を引っ張られてしまった。
頬を外側に引っ張りながら、頬を膨らませていた。
「ちょっとだけ……」
「駄目っ!」
「えっちな事はしないから」
「お尻はえっち!」
「パンツ良く見せてる癖に」
「今日は駄目っ!」
そう言いながら朔夜は、ベッドの端に積まれている自分の服の方を指さす。
服が何だ、と見た影山は一番上に積まれている物を見て固まった。
ブラジャーをしていないのは、開けた胸元で理解していた。
けれど……。
「おま……パンツまで履いてないとか聞いてねぇ……」
力無く倒れた影山に朔夜はドヤ顔で言い切った。
「やる時は全力投球!」
「……お前は馬鹿か…………」
「いや、だってね」
ぽすん、と影山の上に倒れ込みながら、朔夜は言った。
「童貞を殺すセーターは、全部脱がなきゃ駄目な気がする」
だからと言って本当に脱ぐ奴がいるか、と影山はツッコミを入れたかった。
そりゃあ全裸の上に着ているのならば、あれだけ朔夜が照れていたのも納得である。
朔夜が裸であると認識してしまうと、急にその柔らかさが気になって仕方ない。
女の身体はやっぱり柔らかくて心地よい。それは朔夜もである。
「そうだけど……馬鹿野郎…………」
「なんで馬鹿言うー!」
影山の言葉にバタバタと朔夜が暴れるので、素早く服の裾を掴んで影山は言った。
「頼むから……もう動くな……」