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(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)

第15章 知らない裏側



───降谷side

俺らが警察学校組を卒業してから早三年、俺は警察庁の警備局警備企画課……公安を束ねる通称・ゼロに配属されていた。他に幼馴染の諸伏景光も警視庁の公安部に決まり、揃ってとある組織の潜入捜査官として生きて来た


今では組織の幹部となって俺はバーボン、ヒロはスコッチというコードネームを貰い、任務を遂行しながら組織を壊滅させれる機会を待っている。それは愛する母国の平和と、数多の尊き命を護っていく為に。公安とゼロはそういう犠牲と罪を赦して正義を貫くのみ、世間が一切知らない秘密に埋もれた部署だ

しかし、結局何と言おうが、自分達がしている事は悪事だろう。組織に入った俺とヒロは散々その身を黒に染めてきた。同じくNOCだった者が何人もいる

組織に偽りの忠誠を誓い、ボスから幹部に認められようと非道な事さえ行った。任務で見せしめや拷問、殺害なんて頻繁にあるし、そうなった者の命乞いや苦痛の悲鳴はずっと頭から離れない。ヒロと二人で精神的に参っていた頃もあった。違法な銃刀売買や金銭の横流し、邪魔な別の組織の壊滅……挙げればキリが無いほど罪という名の泥を浴びている


それでも、俺達は決して歩みを止めるわけにはいかない。公安には公安のやり方が、全うするべき使命と責任がある。俺とヒロはその信念と葛藤を胸に、国際的な犯罪組織の元に潜入していたのだ───








そうして数年経った今、俺達は思いもよらぬ事案を同期達の間で抱える事となる。警察学校時代に数回出会った当時は中学生の少女、工藤椎奈についての不可思議な話……


彼女と俺が初めて出会ったのは在学中、偶然コンビニ強盗に遭遇した日で伊達の妹分だと紹介されたのだ。印象としては気さくで明るい大人びている女の子、普通の子供は知らなそうなモールス信号の知識があって、事件に恐怖していたか弱い一般人……


更にもう一度デパートで再会出来た時には、椎奈から事件の凡ゆる危険性と生命や仲間を大切にしろと諭されてしまった。刑事に教わった、なんて嘘をついてまで。けれど警察に対する信頼と尊敬、俺達を真剣に心配してくれる事が擽ったくて、可愛い嘘を嬉しく思っていた


今ではそんな彼女も立派な芸能人。アーティスト兼女優として綺麗で透き通った声と鍛え抜かれたダンス、迫真の演技力で老若男女の人気とマカデミー賞新人賞を獲得した
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