(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)
第2章 プロローグ
そこから数年、メンタルをごりごり削られる生活を余儀なくされた
母乳を飲んだり、おしめを変えられたり、昼夜を問わず強烈な睡魔に襲われたりなど……まぁ色々、赤ちゃんとして当然の問題だけど精神年齢が大人な私にこれらはかなり辛かった
だけど有難いことにこの両親、滅多に泣かず寝るのもぐずらない私を不思議がっていたけど、「変わった子」として気味悪がらずに育ててくれた
第一次反抗期が早めに来たとでも思ったのか、両親は自立しようと挑戦している私を見守ってくれた
何せ幼い体だから苦労は多かったけれど、出来ることが増えると両親も喜んでくれて私はすくすく成長しました!
やがて3歳になった頃には弟の新一くんが生まれ、姉となった私は恥ずかしくないよう振る舞うようになった
出来る範囲でお世話の手伝いをしたり、困らせないようにテレビやご本を見て過ごしたり……幼稚園に通っているからあまり出来ないんだけど、その分、幼い同級生の面倒を見たりしたから先生達には「皆のお姉さんみたい」と言われてる
そのせいで両親は私を甘えさせてあげられない事に罪悪感を抱え、後に「ごめんね椎奈ちゃぁぁああん!!」と泣かせてしまったわけだが……やはり子供らしい過ごすのは難しいな……
まぁでもおかけで新一は私に甘えてくれて、中でも私が演技をしながら行うホームズシリーズの読み聞かせを大変気に入ってくれている。原作通り推理好きな子供に育ったようだ
おもちゃはサッカーボールがお気に入り、散歩で公園に行ったらよくサッカーみたいにペアで蹴って遊んだ
音楽はバイオリンの音で機嫌が良くなり、夢中で聞き惚れる姿を何度も見かける
まるでお母さん感覚になって、可愛い弟の成長を見守っていた
一方、私は元女優の母親からは愛らしい容姿をもらい、父親からは大人しい性格と雰囲気を貰ったけれど、新一のように推理力は受け継がれなかった。前世からの精神があるからだろう、勉強は出来ても事件には慣れたくないし推理なんてした事もない
けれど、代わりに私は前世から好きな音楽関係の習い事を複数させてもらい、歌やダンスやピアノで有名人を教えたことがあるような教師を雇ってもらった。すると教師達から「君には才能があるんじゃないか?」と喜んでもらえて、両親も大変嬉しいそうだった