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(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)

第6章 飛翔



ーーー伊達side


ショッピングモールで椎奈と俺達が再会してから3日後。不穏で詳しすぎる警察事情を知ってしまったものの、最後に言われたお願い事を守る為に五人で男子寮の俺の部屋に集まった。そうして部屋のテレビをつけてチャンネルを合わせ、画面に釘付けになっているといよいよコンテスト番組が始まる



【さぁ!!いよいよ全国から集まった音楽キッズのお披露目です!】



マイクで轟く司会の声で会場が大きく湧きだした。まずは部門ごとに出場してくる子供達の紹介だ。どうやら出場するには年来制限があったらしく、出てくる子供の年齢は13歳から18歳。勝ち上がった四人の子供が競い合う番組らしい

そうして最初に紹介されるメンバーは歌唱部門。他の三人が緊張気味で年上なのに対し、最年少で堂々とステージを歩く椎奈はスポットライトを浴びて眩しく輝いた

次に他の三人が舞台袖へ退場すると、続いてダンス部門の紹介だった。一番最初に椎奈の名前が上がって、他の三人は同い年なら高校生が並んだ。つまり両方の種目で椎奈が勝負に出るわけで……




諸伏・降谷「「頑張れ椎奈ちゃん!」」

萩原「君が一番可愛いよぉぉお!!」

松田「その辺のガキに負けんじゃねぇぞ?!完全勝利を目指せよな!!」

伊達「(めっちゃうるせぇ……)」




食い入るように見ているせいか、密着状態になっているので同期の声が喧しい。正直会場内よりここが一番白熱してると思う





【それでは、まずは歌唱部門!一人目はエントリーNo.○○、工藤椎奈ちゃんです!歌って頂く曲名はーーー】


萩原「えっ?!確かこの曲ってアレでしょ?めちゃくちゃPVがキスシーン多くて大人っぽいやつ!」

松田「おうよ。歌詞は湿っぽい表現と英語が多いし、高音で歌う切ない曲だ。歳に合わねえ歌を選んだな……」




確かに萩原や松田が言う通り、中学生が歌うにしては背伸びした感じの曲だと思う。だけど伴奏が流れて椎奈が歌い始めた瞬間、ここで聴いている同期も会場にいる観客や審査員も驚嘆し、言葉を失った

椎奈は頭を抱える仕草で苦悩と後悔を表現し、歪める表情からは恋情と切なさが見え、甘くて透き通った声と目には色気が滲んでいる。プロの大人も顔負けするような魅惑の美声と存在感……
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