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(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)

第38章 漆黒の葬列 後日談



事件の翌日。被害者が最近メディアを騒がせていた存在だったことが災いし、ホテルの殺人未遂事件と爆弾騒動はその日の内に臨時速報となっていた。そして現在凡ゆる番組が警察の開示した詳細をニュースに切り替えて報道しており、日本中を驚かせる事態となった。議員を銃撃したのは大手財閥の社長で、ホテルには同時に偽の爆弾予告があり、その社長も酒蔵で『避難しなかった身元不明の女性と火災による事故死』。これに組織はバーボンからの情報によると、身元不明の女性は宮野志保と断定して疑っていないようである。そして新たな情報を得ようと騒々しいメディアに向けては、警察庁から警視庁に緘口令を敷いて詳細な現場の話は非公開。



コナン「……」



あれから博士の家で一泊していた新一はどうやら一睡も出来なかったようで、目元に濃ゆいクマを飼ってリビングのテレビから流れるニュースに顔を険しくしていた。まるで喫茶店のカウンターの様に目の前がキッチンになっているテーブルに座り、右隣には博士、キッチンで作業している私、リビングのソファで寝込む哀ちゃんがいる。



コナン「……こんな大物も組織の一員だったんだな。桝山憲三がピスコの正体で、自殺の扱いにされちまった……」

灰原「そうね。それも何十年も幹部をしていた男よ。だけどこの男だけじゃないわ、裏社会で根を張るほどの資産や施設や売買ルートを持つ人脈が沢山いる……。まぁ厳密に何処の誰と繋がってるとか、私が関わる研究施設以外は知らされた事なんてないけど……」

コナン「!!そう、なのか……」



新一は何かしら犯罪の情報を期待していたようだが、志保ちゃんは組織のメンバーと物理的にも精神的にも距離をとっていた。だから実際何も知らない故に哀ちゃんがそう返事をすると落胆したきり、何かを考え込だりアレコレ質問して来る様子もなかった。ただただ無言でテレビを見つめ、元の姿で飲めてたコーヒーの代わりに牛乳を飲んだり、朝食であるサラダや白米やベーコンエッグを食べていた。何せこれから事情聴取で警視庁へ出向いた後、コナンの母親役の母さんや二人を毛利家に紹介していた私を交えて大人数で話があるし、それから毛利家に帰らなければならないのだから無理もない。



椎奈「まぁでも不幸中の幸いね、薬のデータをバレずに収穫出来たのは……」
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