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(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)

第36章 漆黒の葬列



何故なら私はジン達の前で死亡するけど、遺体の存在がニュースには公表されない計画だもの。つまり組織にとっての宮野志保は生死不明、『死んだ可能性が高く、爆発によって遺体が消失した』と思わせる。


灰原「(……うまくいくといいけど。いいえ、必ず欺いてみせるわ、大丈夫よお姉ちゃん)」

──────灰原side END












計画当日。原作通りに弟が盛大にやらかしてくれました、ものの見事に街の防犯カメラや車内カメラが無い状態で、けれど反対側の歩道では大勢の人が行き交っていたという場所で……。私は思わず哀ちゃんと博士の報告を公安経由で聞いて頭を抱え、「あの子バカァ?」と○ヴァっぼい台詞を口にしたけど悪くないと思う。だってもう私と両親の約束を破りまくってるじゃない、『幼児化を解消するのが優先』って誓ったでしようが。


けれど、とにかく弟と哀ちゃんの為にも既に杯戸シティホテルに来ていた私は友人、クリスことベルモットと別れて建物の裏に待機中の公安と合流し、二人の喪服を受け取って渡す事になった。3台持ちのうちプライベート用の携帯で公安側の指示を受けた私は、すぐに行動を開始する。



椎奈「……ああ。ごめんなさいクリス、親戚の子が近くでトラブルになって呼んでるの。私、行かなきゃ」

クリス「あら、そうなの?開始時間には余裕があるけど、トラブルだったら戻れそうに無いわね……」

椎奈「いいえ。預けられる人がいるから、来てもらえば大丈夫よ」

クリス「!!そう……」



ここへ戻れそうと言った時のクリスは一瞬、素人目には分からないレベルで動揺していた。私はその事に気づかないフリを撤退して会場を出て行き、ホテルの裏で待機中のワンボックスバンに乗車した。中では車窓をカーテンで隠して風見さんや景光くんを始め、公安警察が潜んでいた。紙袋で二人の子供サイズの喪服を受け取った私は、博士の到着の知らせに合わせて会場前の新一達に接触出来たのだ。

そして何とか潜入前に無事に新一を捕獲出来た時、怒りや失望を堪えきれない私の作り笑顔と言葉で私へ連絡が回っていた事を察した新一は酷く困っていた。それは会場に『偶然』いた私を巻きこむ罪悪感と心配、家族との約束を容易く破った気まずさ。もう遅いんだからね、冷静にさせてあげるよお馬鹿さん。
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