(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)
第5章 若き桜達との再会
諸伏「えっと……質問よろしいでしょうか?」
椎奈「何で敬語?どうぞ」
私が話すにつれて険しい表情で真剣に聞いた五人だったが、重要な話で流されかける前に諸伏さんが授業のように片手を上げた
諸伏「そもそも君、なんでそんな詳しそうに話せるの?」
椎奈「だって家族絡みの刑事さんだった人に聞いたもの。無事に過ごす為に色々教えてもらったんだ。刑事さんも犯罪を取り締まる人間だよ、気を引き締めていないと危険な職業でしょ?私は自分を助けてくれた皆に無事でいてほしいよ……。死因がナンパと間抜けな失敗は泣ける」
因みにこれ、そんな馴染みの刑事さんから酔っ払ってた時に聞いた事件の話だけどね。そう言って思い出す話のように小声で語り始めてみれば、「その人は子供になんて話を……」と言いたげな表情だったけど、将来自分の為になるだろうと黙って聴いてくれた
椎奈「ある日、警備部機動隊の爆発物処理班に犯行予告が届いたんだって。最初はタチの悪い悪戯だって思ったたんだけど、言われた二箇所に行ってみると本物の爆弾……。片や単純な作りで解体はすぐに出来たんだけど、もう片方の処理は間に合わない。犯人と交渉してタイマーが停められてたの。そうしたらそっちの担当者、どうしたと思う?解体せずに防護服を脱いで休憩、それも煙草」
松田「はぁぁあ?!馬鹿だろソイツ、規定違反だろ何やってんだ!」
椎奈「そうだよね……。しかも犯人は億単位のお金が目的で事件起こしてるし、最近はドラマの爆弾も仕掛けが凝って遠隔操作や水銀レバーや色々あるでしょ?犯人側の作戦も自分のスキルも万全だとは限らない、警戒心は緩ませちゃダメだった。結局、その人はタイマーが復活した爆弾のせいで逃げられずに爆死しちゃったんだって……」
萩原「マジか……絶対油断しないようにしないと……」
椎奈「そしてその事件から数年後、毎年カウントダウンが警視庁に届いて同じ爆弾事件が起きるの。ショッピングモールの観覧車、そこで亡くなった刑事の親友が爆弾解除するの」
降谷「敵討か……」
椎奈「うん。だけどその犯人は刑事さんに残酷な事をした、自分の命ともう一つの爆弾、きっと大勢の一般人を巻き込む在処を天秤にかけた。当然のように刑事は命懸けで在処を仲間に知らせた」