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(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)

第35章 お怒り刑事と少年探偵団



初めまして、と顔を隠していた帽子やサングラス外してみれば、大物女優が姿を表したので子供達は大口を開けて呆然となる。勿論、外野の刑事達や阿笠や灰原は園子の言葉で察していたし、各々が小さく「よっ」と片手を上げたり、「久しぶりじゃのう」と声をかけ、ぺこりと頭を下げていた。椎奈もそれに応える為に、「やっほー」と片手を振った。けれどそんな周りの反応に会った事あるの?、と聞けるような余裕もないまま暫し硬直してから、ハッとした子供達はくりっと両目を更に見開いた。



「「ほ、本物だぁぁぁ!!」」

歩美「ほ、ほんとにSHINAちゃんなの?!」

光彦「な、生で見られるなんて!!」



三人は各々の家族も揃ってSHINAの大ファンであった。今まで発信された曲も、ドラマも、バラエティも当然の如く全部見て来たほどの『推し』。そんな憧れの美女がまさか最近馴染みの喫茶店を訪れ、自分達のグループ名を知っていて、尚且つ「挨拶したかった」と言われてしまえば、そりゃあもう興奮と感激のあまりテンションが一瞬でMAXになった。



椎奈「いつもコナンと仲良くしてくれて、一緒にいてくれてありがとうね。あの子は素直になるの苦手だからぶっきらぼうだけど、心の中じゃ喜んでるの」

「「こ、こここ、こ、こちらこそ…!!」」

椎奈「これからもコナンをよろしくね、博士のとこの哀ちゃんも皆と仲良くなれた?」

灰原「ええ、ちょっとずつ」

「「は、はい!!」」



探偵団の子供達はよっぽど緊張しているのだろう。しゃがんで目線を合わせる椎奈に、顔を真っ赤にさせて上擦った声で吃りながら返事をしていた。更に灰原のさらっと仲良し認定する台詞にも照れていて、彼らの打ち解けた様子に椎奈も安心した。そして改めて阿笠とカウンター席に座って彼女達のやり取りを見ていた松田、子供達が元いた席の側に立ちっぱなしの萩原と伊達に目を向ける。



椎奈「ところで三人は休憩中?」

萩原「まぁね。そしたら偶然ここに阿笠さんと探偵団の子達も来てね、一緒に勉強会で話し込んでたのさ」

椎奈「勉強会?学校の宿題とかの?」

萩原「ううん。オレ達警察の仕事が犯人逮捕以外も大変だとか、探偵の仕事を見直そうねーとか、事件に関わる深刻な問題とか」



あー、なるほど。
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