(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)
第32章 黒の組織から来た女1
それでも博士の発明品は色んな警察組織のキャラが見た時、必ず素晴らしいと感心しては珍しげに絶賛するほどだ。個人でも団体でも匹敵するほどの科学者は見つからず、世間に名声が広まっていないが故に驚いてる様子もある。なので確認の為にも教えてもらえるだけの回答を、と思ってグリリバちゃんこと景光くんに仕事で移動中に尋ねようと思ったのだけど。それより先に景光くんから探知機を渡され、私のネックレス以外に機械などが無いのを確認すると早速謝られる
諸伏「実は宮野姉妹と君にあげたネックレスだけど、その事で重大な追加情報があるんだよ」
椎奈「追加情報?」
諸伏「阿笠さんと公安(ウチ)の話だよ。彼が宮野明美の事件の後、コナン君に工藤一家に無断で発明品を渡したことがあっただろう?あれから阿笠さんに俺とゼロが厳重注意と密かに司法取引をしてね、幾つか発明品の依頼と志保ちゃんを匿ってもらう条件で安全保障を約束した」
椎奈「取引してたの?!」
まさかの衝撃の事実だった。公安が阿笠博士と司法取引するのは、私も近々必要なんじゃないかと思って相談しようと今回で考えていた。なので既に先手を打ってくれていたとは驚きだったけども、思えば数年前に私の身辺調査をされていたし、博士の経歴・人付き合い・犯罪関与も当然の如く確認済みだったようだ。
だから実際に博士がコナンに与えた発明品の制作技術を、組織の存在とコナンの正体を知ってる現状を放置出来ないと考えてくれたらしい。何にしてもその時点で博士が公安の協力者になっていたなら、確かにあの時の博士の賢明すぎる言動は道理で納得は出来た。話を聞いて私が成程と頷いていると、景光くんから手乗りサイズの細長い箱と可愛いウサギのぬいぐるみを渡された
諸伏「……と言うわけで、遅くなったけど交換してほしい。発信機兼通報機付きのネックレスと、部屋置き専用の盗聴機付きのぬいぐるみ、両方に対応する充電器とスペアもある」
椎奈「あ、ありがとう」
何方も一見普通のネックレスとぬいぐるみだが、中には超小型で高性能な阿笠博士の渾身の発明品が入っているらしい。その実力は前世で見て来たけれど、流石の技術力にはどれも驚くばかり。その日の仕事帰りに旧型と新型の一式を交換し、旧型は景光くんに回収して貰ったのだった───────
閑話休題
