(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)
第29章 災難は凡ゆる形で襲い来る
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江戸川コナンが毛利家に居候を始め、早くも二週間の日にちが経ったこの頃。どうやらコナンを引き取ったその日を境に、既に何件もの事件に関わって相当な苦労をしているらしい。一応、あの子を預けた時に身近でよく知る親戚代表として、博士や私が『何か困ったら連絡してね』と伝えておいたが、これが物凄い量で押し寄せるので正直こっちが困っている。ぶっちゃけ実際の世界観よりは改善したかな、なんて少し油断していた私を殴りたい
しかも内容の全てが事件に関与した時のもので、コナンを心配すると共に新一への愚痴や文句を綴ったものばかり。そんな救難メッセージの話を一部、原作に描かれていないだけで『あってもおかしくない』と思ちゃったので挙げてみた
・蘭《話には聞いていたけど、本当にそっくりでビックリ!普段はちゃんと年相応で子供だけど、事件になったらスイッチが入って新一と全く同じ行動を取ってるの。だけど咄嗟の呼び方も口調も真似して喋るし、何を仕込まれたのか不安だよ……》
・小五郎《正直親戚とはいえ似すぎてないか?コナンみたいな小学生が遺体に慣れてるなんざ物騒だってのによ……。それにこの頃、蘭はコナンが新一じゃねぇかって疑ってるんだ。何もかもがアイツそのもの、普通の生活に戸惑って事件へ深入りするのは新一ぐらいだしな……》
・蘭《事件が多くて物騒だけど、警察の人達がとっても頼もしくて安心です。松田刑事や伊達刑事のおかげで事件は颯爽と解決するし、コナンくんが容疑者候補のお家や現場に突撃するのもすぐ捕まえて阻止してくれます。何故か無理矢理上がろうとしたり、漏れちゃうからってトイレに行くふり、博士のお家に行くふりも!ただの悪知恵にしろ、事件で心身の不調が起こるにしても大変》
・蘭《こめんねお姉ちゃん、実は新一から電話がきました。本当はお姉ちゃんに内緒って言われたけど、「心配かけるから」って言ってたアイツの声が慌ててたから……。きっと本当は駄目なんじゃないかって思って、お姉ちゃんには言っておきます。それで電話の内容っていうのが、父さんに推理してもらって自分は目立ちたくないって言ってたの……。守秘義務があるから細かく聞かないし、新一の探偵スキルは信頼してるけど大丈夫なのか気になります》
・小五郎《……蘭の元気が無くなった。ますますコナンを疑うようになったし、てる》
