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(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)

第24章 毛利家の事情と阿笠博士





私の実家・工藤邸のお向かいさんは言わずもがなの阿笠博士(ひろし……以降()有が名前の印です)さんで、私も新一の事も小さい頃から可愛がってくれた素敵なお爺さんだ。そしてコナンを助けてくれる色んな道具を発明してくれたかと思えば、謎の発案で出来た物や失敗作が殆ど多い妙にうっかりさんな発明家……。素材や技術やアイデアのセンスは凄いんだから、後は施設と人手と必要性の確保なんだと思う……


そんな博士は私に昔から色んな道具をくれて、通常よりもボリュームが大きい防犯ブザーや、発信機・盗聴器発見装置、ワイヤーレスのマイク付きイヤホンなど。その他、仕事やプライベートに実用的な物を貰っている。そして新一が幼稚園を卒業し、小学校になった頃からは蘭ちゃんも博士と親しくなり、例の夜中に小学校へ忍び込む事件があったわけだ


閑話休題(それはさておき)


新一が探偵を始めた事で、予定のドタキャンや学校帰りで一緒にいる事が格段に減ったらしい蘭ちゃん。今は私が休暇を取れた日に合わせてくれて、久しぶりに博士も誘って阿笠邸で蘭ちゃんと会ったのである。するとやっぱり出て来たのは新一の活躍ぶり、もとい事件や依頼でプライベートが粗末になってるあの子の多忙な日常……。しかも厄介なのは原作通りでそれを良しとし、何て事ない生活というのを忘れていってること


今回、蘭ちゃんが私に会いたがった理由は二つだ。その一つ目の理由がこれ、新一がますます事件に一直線なこと。彼女と博士の家のソファで向き合って座っていると、博士が紅茶を入れてくれて私の隣に座った事で、曇った表情で俯きながらポツポツ言葉を溢していく。その内容は確か原作軸の年、新一がコナンになってしまうほんの少し前の水族館の事件だ




蘭「……実は何日か前、私が両親を仲直りさせる方法として水族館に行く事にして、新一を下見がしたいって事でそこに誘ったの。そしたらやっぱり殺人事件があって……その時に新一が私の携帯壊しちゃうし、捜査に深入りしたから松田刑事や伊達刑事が怒っちゃうし、新一が目暮警部に推理を話し終わるのと別で推理を立てた松田刑事達がさっさと逮捕しちゃって……」


椎奈「そりゃあ、探偵に任せっぱなしは矜持が許さないし不満だわ。普通は警察だけが事件の捜査を任されていて、探偵に頼る時って身の危険が無いけど難航している時だけなのよ」
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