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(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)

第22章 NY事件





諸伏「……そういえば椎奈ちゃん、俺とゼロはいつまで苗字呼びなんだ」


椎奈「はい?」




日本国内のとある場所でドラマのワンシーンの撮影が終わり、スタッフ達と共演者達に挨拶してから変装中の諸伏さんと彼の愛車に乗った時のこと。車内に耳(盗聴器)や目(盗撮)が無いことを確認すると、ふとそんな事を何気ない調子で聞いてきたのだ




椎奈「……えっと、それは下の名前で呼ばれたいって意思表示?それとも渾名が良いとか?なんでです?」


諸伏「ううん、下の名前の方が嬉しいな。何だか距離感が違ってるようで、俺もゼロも寂しいなあと……」


椎奈「よ、呼び方違うだけで寂しい?!そんなファンサみたいな事、普通女性相手に平然と言うもんじゃありませんよ!」


諸伏「うーん、ファンサのつもりは無かったんだけど……ごめんな?なんか椎奈ちゃん、時々俺らのヲタクみたいになってて愉快だよ。そう言われても、ゼロだってソワソワしてるんだぞ?」


椎奈「っ!!降谷さんも?」




あまりに急で混乱している私の問いに全部答えてくれた諸伏さんは、本当に楽しそうにクスクス笑いながら降谷さんの名前も出してくる。そして降谷さんが距離感を気にしてくれてる、ただその事を知るだけでも思わず肩がビクッと反応しては両頬が熱を持つ。胸がドキドキ、気分もソワソワしてしまって、驚きのあまり諸伏さんを見返した


そんな私の様子を見ていた彼は「ん゛ん゛っ」と大きく咳払い、片手で口元を覆う仕草は本気で悶えているようだ。何だかこうして見ると、確かに自分のファンだなぁってほっこりする。それに諸伏さんが警護の仕事の間、多少はリラックス出来てる事も分かって安心だ




諸伏「そ、そうだよ椎奈ちゃん……。だから俺やゼロも名前呼びで良いからな?」


椎奈「じゃあこれからは、本名でいい時は景光くんと零くんね。偽名の時だとグリリバちゃんに……うーん、透ちゃん?」


諸伏「ブハッ!アイツがちゃん付けって可愛くないか……っ」




私は二人の本名を普通の言い方で呼ぶようにし、偽名の方をほんの少しだけ悩んだのだ。せめてちょっと弄ってみたい、そんな思いで顎に指をかけて考えるポーズをしながら言ってみると、諸伏さんに抱腹絶倒のサムズアップで可決となった
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