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(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)

第21章 波瀾万丈な1年間【〜原作0.5年前】



するとそのまま割れ物を扱うように、まるで慈しむように繊細で優しく一、二度ゆっくり撫でてきて。その感触の心地よさに自然と伏せた両目を細めて一息吐くと、そんな私のリラックス状態に微笑んだ降谷さんが最後に言ったのだ




降谷「君はきちんと役目を果たしてる、後は俺達警察官に任せてくれ。必ず役立ててみせるから、だからお互い組織壊滅に尽力しよう」


椎奈「……っ、はい」




その穏やかな声音が、安心をくれる使命感を持った口調が、自信と誇りに満ちて真っ直ぐと射抜く群青の瞳が。降谷さんの綺麗な容姿や、浮かべる微笑の優しさと威厳、何より本当の彼の人柄に私はもう魅入っていた


……嗚呼、私はやっぱり彼が好きなんだ


今度はストンと心の中で落ち着いた。確かに私は前世で彼のファンだったけども、その頃とは別の熱くて焦がれるような想いが、甘酸っぱくて切ない恋情が胸の奥にはあって。だからこそ絶対彼らと組織を潰すと決めて、同時にこの恋愛が厳しい事であると悟ったんだ



彼が愛して命を賭けるのは日本そのもの、私がファンを愛して大切にするように……お互い抱えている物の大きさは違えど、背負ってる大事な宝があのだと……



私はこの時、完全に『叶わぬ恋』だと諦めてしまっていた───











(「……なぁ、俺達空気じゃね?」)

(「つーかアイツ、やっぱりキング・コング・zeroの事を……」)

(「まだそのネタを続けんの?もうキングコングでいいじゃん。って言うか、リアルな美女と野獣?ゼロ椎奈が見れる?」)

(「うーん……どうだろうな?前途多難なかんじだぞ?」)

(「……ゼロも椎奈も、お互いあんな顔できる相手になれたんだなぁ」)
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