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(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)

第3章 小波の魔法使い



優作《ーーーはははっ!直感とは言え、椎奈の目も凄いじゃないか!》


秀一「ーーー北森靖絵さん、海に落ちた車に乗っていたのはあんたですよね?」


有希子「え?ウソ……」


優作《ん?そんなに意外か?》


有希子「あ、いや……浜辺にいた若い男が同じ事を言ってて……」




私の直感は正確だったらしい。電話越しで父さんが笑いながら褒めてくれるのを他所に、赤井さんも私や父さんと同じく強盗犯の仲間は彼女なのだと特定したようだ


強盗犯の仲間だった北森さんは転落事故になり、お札が濡れてしまった財布から小銭で買えるサンダルを買って服を水着のように変えて浜辺に溶け込んでいたのだ


刑事に無事に逮捕された彼女は、「まさに転落人生ね」と言い残してその場を去っていく。新一はすっかり赤井さんの推理力に感銘を受けたようで、凄く驚いた表情のまま話を聞いていた


そして事件の解決直後、赤井さん一家は恐らく今後FBIに入るだろう長男に向け、メアリーさんが父親代わりになって一喝していた





メアリー「行け秀一!その熱病でお前の命が尽きるまで、真実を覆い隠す霧を一層しろ!!その代わり靄一つ残したら許さんぞ!」


秀一「ああ、元よりそのつもりだ」


秀吉「どうしたの母さん?口調がまるでお父さんみたいだよ?」


メアリー「今日から私が父親代わりという事だ」





一喝を受けて不敵に笑った赤井さんと、メアリーさんの変化に呆然としている次男さん。するとそこに新一が躊躇いがちに声をかけた





新一「あ、あのさ……」


秀一「ん?」


新一「刑事さんが呼んでるよ!事件の事、もう一度警察署で話を聞きたいって!」





新一のそばには蘭ちゃんがいて、その後ろには確かに刑事さんの姿があった。けれど赤井さんはそちらに向かわず、その場に屈んで新一の頭を撫でながら小さく笑った





秀一「それは君に任せるよ。時計の真相を見抜いたのは君だし」


新一「そ、そうだけど……」


秀一「なんたって君は、我が国が誇る名探偵の弟子だからな」


新一「わ、我が国って……お兄さんイギリス人なの?」


秀一「ああ、今はアメリカ人だが。それよりこの事件、探偵の修行にはなったかな?」





ホームズの弟子と認められた嬉しさからか、そう問われた新一は大きく頷いた
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