• テキストサイズ

(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)

第16章 未来の探偵と警察【原作3年前】



蘭「怪我ってそんな……私は無事だし大大丈夫よ!捜査に協力できたし、周りの人達だって守れて良いじゃない!」


椎奈「そうだとしても、蘭ちゃんの空手は元々競技用で身を守る為の護身術でしょう?犯人逮捕で扱う技術じゃないし、蘭ちゃんは守られるべき一般人で強くても女の子だわ。それに無闇に自ら前に出たり、技を出すだなんて自分も相手も危ないのよ?」


蘭「えっ……」




蘭ちゃんは現に心身共に強い子なので、私達が心配になって注意しても大袈裟そうに笑って平気でいるだけだ。だけど私がかなり横暴で無茶な事なんだって厳しく説教すると、蘭ちゃんは戸惑いながらも心配されて狼狽えていた。きっと色々分からないんだろう、そんな娘の様子に小五郎さんも真剣な顔で諭し始める




小五郎「……いいか蘭、お前が習ってる一般の格闘技ってのは、日常や喧嘩で奮って良いもんじゃねぇ。ましてや暴れる犯人が悪いとは言え、無闇に技を出すのも規則で禁止の筈だ。受け身や鍛えを知らない体に武術は凶器、手加減したって急所は障害が残りかねねぇ危険なもんだ」


蘭「っ?!だけどお父さん!私がいなきゃ犯人は逃走していたんだよ?!確かに空手を使っちゃ駄目で悪いとしても、それでも何もせずに見逃せない!」


小五郎「それは俺も同じ立場なら同じだ。助ける為の勇敢な行動、逮捕の協力は確かに素晴らしいし誇らしいさ!だけど大事な娘が事件に巻き込まれて喜ぶ親じゃねぇぞ!推理したさに事件に関わる新一もそうだ、椎奈ちゃんがどんだけ気を揉んでるか!」


蘭「……っ、」




やはり空手を乱暴に扱ってきた罪悪感や、リスクを知っての恐怖はあるが全てに納得出来ない様子の蘭ちゃん。彼女の最もらしい不満や親譲りの正義感は確かに凄いと思うし、勇敢で正しいけれど小五郎さんの親心や刑事の信念はとても複雑だ。私の新一に対する態度もそう、あの子の事件に関する価値観もだ




小五郎「事件の捜査も犯人逮捕も警察官の役割だ。そばに警官がいるなら通せんぼぐらいで後は任せとけ、逃走犯や現行犯を目撃したら特徴と現場の通報……たったそれだげだって立派な協力なんだぞ?日本の警官は馬鹿じゃねぇし、一般人を守り抜くのが務めだ」


椎奈「それにね、さっきもチラッと言ったんだけど、犯人逮捕に使うべき技術はちゃんと存在してるのよ?」
/ 362ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp