(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)
第15章 知らない裏側
まさか警察内部に組織側の裏切り者が大勢潜んでおり、その内の一人が俺の連絡係で、上の連中が俺をNOCであると売り飛ばそうとするだなんて……
仲間に殺されそうだなんて、ゼロが風見さんに頼んで椎奈の過去の忠告を参考に調べなければ、ずっと分からずじまいだった可能性がある……
だから俺には一旦「死んでもらう」必要がある。情報を漏らされた機会に死亡の偽装を行い、別人となってゼロや風見さんのサポート役となる為に……
同時に機密事項ととある契約を促す書類が六人分、どれもよく知る名前が書かれた有無を言わさぬ用紙の山があって俺はゴクリと鳴らす。それは彼らを巻き込んでしまう罪悪感……学生時代に戻った様な懐かしさと高揚感……失敗するかもしれない恐怖と緊張……
けれど彼ら以上に信頼できる人材はいない、危うい彼女を積極的に守れる口実もない。書類に書かれた契約名簿の欄には萩原研二、松田陣平、伊達航……そして最後に工藤椎奈と名前が並んでいたのだ
そこでまずは自分達が信頼出来る人間性と正義感、そして優秀な頭脳と技術力を持った警察学校の同期達を引き入れる。俺らは今回の報告を以って、椎奈の過去の言葉がただの昔刑事だった人の忠告じゃないと立証出来たのだから……
───諸伏side END