第11章 僕の誕生日(20歳)①*
side.名前
女将さんが去ると、悟さんは私を後ろから抱きしめた。
「名前。お風呂に入る?それともエッチする?」
何だろう?
悟さんに食べられちゃいそうな気がする。
私、明日も無事にいられるのかな?
「悟さんのお誕生日だから…悟さんのしたいように…していいよ?」
「じゃあ、先にエッチしていい?」
「…うん…いいよ」
私の唇に何度もキスを落とす悟さんは、
凄く嬉しそうな顔をしていた。
身体を反転させられて、向き合う形になる。
抱き上げられて、啄むようなキスは、
次第に深い口付けへと変わっていった。
“ちゅッ♡ちゅうッ♡くちゅッ♡ちゅッ♡”
「んっ…はぁっ…あっ…悟さんっ」
「はぁっ…何?」
舌を絡ませながら、私の服を器用に脱がしていく。
“ちゅッ♡くちゅッ♡くちゅッ♡ちゅうッ♡”
「ふぁっ…あっ…好きっ…んんっ…」
「はぁっ…僕もっ…好きだよ」
服がストンと床に落ちた。
差し出した舌や口唇を器用に吸われ、
気持ちよさから体の芯が熱くなる。
悟さん。
早く私を食べて?