第29章 お仕置き*
side.五条悟
いつもなら2、3回で止めてあげるけど、
今日の僕は君をぶち犯さないとダメみたいだ。
その後も体勢を変えて、
何度も何度も名前を陵辱した。
“びゅーッ♡びゅーッ♡びりゅッ♡”
「んあああぁぁッ♥」
「はぁっ…あッ♥…名前っ」
何度目か分からない射精を終えると、
名前は気を失ってしまう。
ああ…
またやっちゃった…
僕はスヤスヤと眠る名前の身体を抱えて、ゆっくりと横になった。
名前の身体には、
僕の印が無数に付いていて、
見る人が見れば、
独占欲の現れだと直ぐに気づく。
この姿を見る度、
酷いことをした…と後悔するのに、
どうして僕は繰り返すんだろう。
お仕置されるのは僕の方だね。
いくら身体を重ねても、
僕の心は満たされない。
それより君の話を聞いたり、
言葉にする事があったよね。
君の夫として、
いつから勉強してたの?って、
聞いてあげるべきだったし。
あの父親の代わりに、
よく頑張ったね。とか。
偉いね。って、
褒めてあげるべきだった。
こうやって冷静になれば、
いくらでも君を想えるのにね。
君に固執し過ぎて、
慮る言葉が出てこなかった。
「名前…ごめんね」
涙の跡にそっと口付ける。
僕は君の努力を否定した。
目が覚めたら、
もっと優しい言葉を、
君に伝えるから。
だからこの先も、
どうか僕を必要として?