第25章 僕の誕生日(21歳)②*
side.五条悟
「僕を幸せにしてくれてありがとう」
名前をギュッと抱きしめて。
首筋に顔を埋める。
「私こそいつも優しくして貰ってる」
「うん」
そうかな?
君にこんないやらしい格好をさせてるのに?
僕は名前の頬に手を添えて。
チュッと啄むようなキスをした。
「名前。愛してるよ」
「…私も…」
暫く見つめあっていると、名前の目がトロンとしてくる。
「名前。そろそろ寝ていいよ」
「…うん…」
名前の頭を撫でると。
直ぐに規則正しい寝息が聞こえてきた。
いやらしい姿も大好きなだけどさ。
僕だけに見せる、この寝顔を見ると。
胸が“キュンッ♡”ってなるんだ。
無防備で、愛しくて、可愛い。
この腑抜けた寝顔も僕の大事な宝物。
来年の誕生日も、こうして君を見つめて。
キスをして、君の温もりを感じていたい。
そして目覚めたら、またたくさん愛し合いたいんだ。
いつか僕と君との間に子供が出来たとしても。
僕の誕生日だけは、毎年こうして2人で過ごしたいな。
名前と過ごす全ての時間を愛おしく思えるように。
これからも生きていきたい。