第18章 可愛い妻の看病*
side.五条悟
「んっ…はぁっ…」
「これで我慢して?」
首筋をペロリと舐められて、気持ちいい声が漏れる。
何これ?
僕への嫌がらせ?
寧ろキスして風邪を伝染された方が、
僕としては楽なんだけど。
ちんぽも甘勃ちしてきちゃったし。
分かっててやってる?
「んっ…名前っ…それっ…」
「唇には…キスできないけど…」
そんな可愛い声で僕を誘惑しないで。
これ。
もう襲われても文句言えないよね?
「名前…キスしてよ…」
「それだけは…ダメ…」
これは拷問に近い。
名前は天使のような顔をした小悪魔だ。
「じゃあ早く治して?」
「分かった。頑張るね」
ふにゃりと笑う顔すら愛しくて、
無理矢理にでもキスをしたくなる。
でも、それは君が悲しむから今はしない。
「風邪が治ったら、名前からキスしてね?」
「うん」
「たくさんだよ?」
「うん」
「絶対だよ?」
「うん」
そんな話をしていると、
名前がウトウトと船を漕ぎす。
僕はギュッと彼女を抱きしめて、
一定のリズムで彼女の背中をトントンと叩く。
すると直ぐに規則正しい寝息が聞こえた。