第16章 お花見交流会*
side.五条悟
「五条!アンタなんつー事。吹き込んでんのよ!」
「僕の妻なんだからいいでしょ」
「あれ?名前。寝ちゃったのー?」
「歌姫と硝子が飲ませたからね」
「えっ?どれどれ。ちょっと寝顔見せてよ」
「やだよ。何か減りそう」
僕は名前の身体をギュッと抱えて、詰め寄る歌姫から距離をとる。
「はぁっ…アンタ。本当に可愛くない」
「歌姫先輩。それよりあっちで男たちが酔いつぶれてるけど、どうする?」
硝子が指をさす方には、七海以外が倒れている。
「えっ!?ちょっ!無事なの七海だけ?」
「見事に私以外は全滅です」
「歌姫先輩。忘れましょうよ。飲みましょう」
「………そうね!硝子!ビール頂戴!」
歌姫が現実逃避をしたのを見計らって、
僕は名前を連れて退散することにした。
「ちょっとっ!五条っ!どこ行くのよ!?」
「こんな所で名前を寝かせたら風邪ひくでしょ?僕らは帰るよ」
さて。
僕は名前にお仕置しなくっちゃ。
君の可愛い声を、他の男に聞かせた罰だよ。
僕は部屋に戻ると、名前の服を脱がし始める。
そして両手を上げた状態にして、手首をタオルで縛った。