第14章 僕のウサギちゃん
side.五条悟
名前は僕の首にギュッとしがみついた。
「どうしたの?寂しかった?」
「……うん…離れるの……嫌…」
「ああ。もうっ。可愛いなぁ♥」
名前に頬擦りすると。
硝子が何とも言えない目で見てくる。
何だよ?
別にいいじゃんか。
「側にいるからね。もう寝ていいよ」
「…うん…」
名前は安心したように。
スーッと眠りに落ちていった。
寂しい思いさせちゃったね。
ごめんね。名前。
「硝子。ありがとう。おやすみ」
「うん。おやすみ」
部屋に戻って、名前をベッドに下ろそうとしたけど。
ギュッと掴んで離してくれなった。
「君は本当に可愛いね」
僕のワイシャツなんか着ちゃってさ。
こんな格好で徘徊した件は、今度お仕置するけど。
今は君を甘やかしてあげたい。
僕は名前の下敷きになるように、ベットに寝転がる。
そしてギュッと抱きしめて背中を摩った。
君は僕のウサギちゃんなんだ。
僕がいないとあまり食べないし。
発情したら慰めて。
眠くなるように抱きしめる。
気づいてた?
君の三大欲求は全て僕のものになってたんだよ?
だから僕という檻から逃げないでね?