第6章 不死川くんの嫉妬
「、、、全く、あの野郎、、、」
「実弥さん?」
「、、あァ?」
「二人共帰っちゃったんですけど、大丈夫ですか?」
「、、話しは終わった」
不死川は安を抱き上げると歩き出した。向かったのは自分の部屋だ。安は初めて入る不死川の自室にドキドキしていた。
「、、、なんか怒ってます?」
不死川は目つきは鋭いし、言葉使いも悪いが、別にいつも怒っているわけではなかった。特に安の前では穏やかだった。
「、、、あぁ、腹が立ってる。あの蛇にな。」
「蛇って鏑丸くんですか?」
さっき転んだのを鏑丸のせいだと思っているのだろうか。まぁ、確かに片付けをしてて鏑丸にどいて欲しくて床に置いたら足に巻き付いてきて、驚いて尻もちをついてしまったから、鏑丸のせいと言えば鏑丸のせいなのだが。
不死川は、安を押し倒す。安の首筋に唇を寄せた。鏑丸が巻き付いてた足にも手を滑らす。
「、、、あの蛇、、、俺でも触ったことねぇのに、、、」
「、、、やっ、、実弥さん?どうしたの?」
「、、、どこ触られたァ?」
不死川は安の首筋に何度も何度も口付ける。いつもより低い声で耳元で話され、安の心臓は今までにないくらい早鐘を打っている。
「、、、実弥さん、もしかしてヤキモチ?」
「、、、、、わりぃか」
不死川は自分でも驚くほど鏑丸に嫉妬していた。一緒に住んでいても、軽く口付けるくらいで、二人はまだ肌を合わせていなかった。鏑丸が安の白い足に巻き付いてるのを見て、不死川の中の何かが弾けた。
「、、、このまま抱く」
安が何か言おうと口を開いたが、不死川のそれで塞がれてしまう。