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彼はあんがお好き【鬼滅の刃/不死川実弥】

第1章 ここは和菓子屋


ここは和菓子屋風月庵(ふうげつあん)。
中々評判のいい和菓子屋で、特におはぎが人気だった。

「いらっしゃいませ。」
お店に客が入ってきたので、看板娘は笑顔で振り返った。そしてそのまま固まった。店に入ってきたのは、男性だった。しかし、目つきは鋭く、顔や腕の至るところに傷跡があった。
「何かお探しですか?」
固まってしまった看板娘だが、そこはさすがの看板娘。
ちょっと恐怖心はあるのものの、笑顔で今入ってきた男性客に尋ねた。
「あァ?」
男性客はギロッと看板娘を見た。看板娘は内心、冷や汗をかいた。
「、、、おはぎ。」
「はい?」
「ここのおはぎがうまいって聞いた。」
男性客はそっぽを向くと、早口でそう言った。
「おはぎですね。うちのおはぎは美味しいですよ。あぁ、でも今日はもう売り切れちゃったんじゃないかな?」
看板娘は、女将さーん、と振り返った。確認をしてみたが、やはりおはぎは売り切れだった。
「ごめんなさい、せっかく来て下さったのに。」
「別にいい。また来る。」
「また、お待ちしてますね。」
男性客は帰って行った。
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