第4章 看板娘の告白
「実弥さん、いらっしゃいませ。」
おはぎを買うのに風月庵に通っているうち、不死川はすっかり店の常連客になった。噂に違わず、おはぎは美味しかった。
安は今日もニコニコと可愛い。
「、、、あの、実弥さん。」
安がいつものようにたくさんのおはぎを包んだ包みを差し出しながら、控えめに不死川を呼ぶ。
「、、あぁ?どしたぁ?」
「この後時間ありませんか?少しでいいので」
特にこの後用事もなく、今のところ任務もない。
「、、、あぁ、別にいいけどよぅ」
不死川の返事に安は、ぱぁっ、と顔を輝かせる。
「ちょっと待っててください。前掛けだけ外して来ますね。」
安は風月庵の名前の入った前掛けを外し、二人は外へ出た。