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彼はあんがお好き【鬼滅の刃/不死川実弥】

第3章 看板娘の恋


「ずいぶん賑やかだな。」
ぶっきらぼうな声がして、安が慌てて振り返る。
「あ、実弥さん。いらっしゃいませ。」
安が不死川に駆け寄る。
「今日もおはぎですか?」
「、、、あぁ、頼む。」
「包んできますね。」
安がおはぎを包みに奥に下がる。
「あんこちゃんが好きになったのはどんな人だろうね。」
「そりゃ素敵な人だろうよ。あのあんこちゃんだもの。」
先客の言葉が、不死川の耳に入る。
「お待たせしました。いつものです。」
安がおはぎの大きな包みを持って出てくる。
「、、、あぁ。、、、お前、好きなヤツいんのか?」
安がおはぎを差し出した形で固まる。みるみる安の頭が真っ赤になっていく。
「えっ?、あの、、その、、それについては、、、」
真っ赤な顔でオロオロしている。
(あぁ、あんこちゃんが好きなのは彼なのか。)
店の誰もがそう思った。わかってないのは聞いた本人だけだろう。
「わりぃ、何か変なこと聞いたな。忘れてくれ。」
不死川は、おはぎを受け取ると、店を出た。
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