第5章 燃ゆる想ひを※
「そん…な、いきなり…っ…、」
音羽が涙目で錆兎を見つめると、錆兎は上目遣いで意地悪そうに微笑んだ。
「でも、可愛い声出してたぞ?」
「……だって、錆兎が焦らすからっ、」
「それは悪かった。じゃ、お詫びにいっぱい可愛がってやる。」
錆兎が胸の先端に食らいつく。
「んあっ、だめっ!!」
舌先で何度も弾かれ、優しく甘噛みした先端に舌を這わすと、音羽が荒々しく息を弾ませて、身体を捩らせる。耐えきれず動いた手が、錆兎の宍色の髪を無造作に掻きあげ、クシャッと掴んだ。
錆兎は空いた手をゆっくりと、音羽の秘部へと滑らせた。そこはもう、滴るほどに潤っていて、錆兎は興奮で自身の下半身が反応したのを感じた。
「ここ、さっきよりも濡れてるな。いつもよりも気持ちいいか?」
錆兎が嬉しそうに問いかけると、音羽が怒ったように涙目で睨みつけた。
「……それ以上、余計なこと言ったら、本当に…殴るから。」
睨みつける音羽に、錆兎が優しく微笑む。
「そんなに強がっても、今はもう可愛いだけだぞ?」
錆兎の愛液に塗れた指先が、秘部の手前の小さな実を優しく弾いた。
「やぁっ!」
途端に音羽の身体が反応して、ビクンッと大きく揺れた。
錆兎は跨いでいた脚を外し、音羽の首元に手を差し入れ、横にピタリと寄り添うと、その耳元に顔を近づけて囁いた。
「前に触ったとき、お前はもう触るなって、怒ってたけど、本当は気持ち良かったんだろ?今みたいに、身体を震わしてたよな?」
「そんな…こと…、んっ!」
ヌルっとした指先で、クニクニと小さな実を摘まれて、ゾワゾワとした快感が身体を支配してくる。