第11章 恋焦がれて※
やがて音羽の中が終わりに近づくのを告げるようにビクビクと震え出す。
「んあっ…んっ……んんー!もう駄目っ、そんなにされたら…私っ……んあっ!」
「うっ…そんな締め付けるなよっ!くそっ…俺ももう…持たないっ!……一緒にイクぞっ!」
それを皮切りに錆兎の腰が、音羽の頂点に誘うようにさらに大きく突き上げられる。パンッパンッと大きな音を立てて最奥を叩かれるように激しく突き上げられると、抗えない衝動が身体に湧き上がる。
「あっ…あっ!!もう無理ーー!イクっ…、イッちゃうっ!んんんーー!」
錆兎の腕の中の音羽が、激しく身体を撓らせながらビクンッと大きく仰け反る。それを確認すると、錆兎は音羽の中から勢いよく自身を引き抜く。
その瞬間、それの先端から吐き出された白濁した液が音羽の身体の上に激しく飛び散った。
久方ぶりに感じる達成感。錆兎は全てを出し切るように二・三度軽くソレを手で扱くと、力尽きたように音羽の上に四つん這いに覆いかぶさり、息を荒く吐き出した。
「音羽、愛してる。」
そう囁きながら、その頬に優しく口づけると、音羽は荒い息を吐き出しながら、消え入りそうな声で「わ、私も…」と小さく返した。
次の日の朝、目が覚めて腕の中に音羽の温もりを感じると、錆兎は思わず頬を緩めた。
起きた時に誰かの温もりが傍にあることが、こんなにも心地良いものだとは思わなかった。さらにニヤけてしまいそうになる顔をグッと堪えると、錆兎は寝ている音羽の顔をそっと見つめた。
音羽は普段のスマした美しい顔からは想像できないほどに、無邪気な子供のような顔で寝ていて、とうとう錆兎は堪えきれずにニンマリと微笑んだ。
(…可愛い過ぎるだろ。)
思わず音羽の顔に覆いかぶさると、その唇に自分の唇を重ねてしまう。