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【原作沿い夢小説】オタク+オタク=?【HQ/影山飛雄】

第4章 2ページ目 二次元の壁を越えた男?


「おまいら.....大変だ。このクラスに二次元の壁をぶち破った奴がいた」

 キリッと言い切った時の言われた側の顔と言ったら。軽蔑の眼差しで見てくるので朔夜は必死に伝えた。

「ほらー!! いたやん !! なんか大っきいの !! 」

 バンバンと机を叩きつつ主張を続けているとやっと理解してもらえたらしく、あー、と言われた。

「そー言えばそっちの席の方に背が高い奴いたなぁ」
「言われたら確かにうっすら記憶の中に僕もいるな」

 興味はないがクラスメイトだし、人より大きくて目立つ身長を持てば記憶の片隅に刻まれる。
 だから二人も認識だけはしてくれていたので、ついつい興奮して声が大きくなっていく。

「ソイツソイツ!絶対に二次元から来てるねん !! めっさ二次元 !! 」
「自己紹介もまだだし、俺らと中学違うから誰か知らないけど、殿下それ本人に絶対に言うなよ?引かれる騒ぎじゃないからな。俺は先に忠告したからな?面倒だから二度は言わないからな」
「隊長つめたーい。総帥ぃー」
「僕の意見を言っても良いならば、現実の人間は二次元からは来てない、以上」
「ぐぅぬぅぅぅ.......」

 慣れきっている会話とは言え、ぐでっと机に伏せってブツブツ言ってしまう。

「だってぇー、黒髪なんだよー、短髪なんだよー、ツリ目なんだよぉー」
「全部三次元に存在する時はどうしたらいい?入学式初日から馬鹿すんの?いや、現在進行形でしてるのか」

 呆れ顔の隊長と既に興味も無くなっている総帥を見ながらうだうだしていると、本当に面倒になったらしいので総帥が言う。

「殿下ー、REBORN観なくていいのー?今日さっさと入学式終わらせて観る言ってたじゃん?」

 雲雀さん、雲雀さん騒ぐのは五月蠅いが、クラスメイトの事を二次元の人間だとうだうだ言われ続けるのはもっと五月蠅い。そう言わんばかりの話の変え方だった。

「そうそう、馬鹿な事言ってないでさっさと帰ってさっさとREBORN観て雲雀騒いで正気に戻れ」

 ガタガタッと荷物をまとめて帰る準備を始めるので仕方ない、と帰路に着く事にした。
 確かに帰宅して落ち着けば正気に戻る、かもしれない。一時の気の迷いと気持ちを切り替える為にも帰宅するしかなかった。
(2018,6,21 飛原櫻)
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