【原作沿い夢小説】オタク+オタク=?【HQ/影山飛雄】
第4章 2ページ目 二次元の壁を越えた男?
席を立って廊下へ移動、となり出席番号的に自分が先で相手が後だと言う事は分かっていたので、立った横をさりげなーく見て、確信した。
オタク+オタク=?
2ページ目 二次元の壁を越えた男?
(あ、この人間違いなく二次元の壁をぶち破って来た人やわ)
入学式は滞りなく進んでいた。でも朔夜の頭の中は脱☆二次元をしてきた相手の事でいっぱいだった。
ただ、ソォッと隣を通った時に、その身長を目前で見て正直ビビっていた。
身長百五十台の自分に対して相手はもう顔一つ分位違ってもいいのではないかと言う位に大きかった。
本当に同じ歳の人間なのかと疑いたいレベルの長身、だ。
校長先生からの長い話も妄想をしていれば一瞬の話であり、苦にもならない。高身長である事を悶々と考えていたのだが、ハッと気が付いてしまう。
(…………進撃の巨人!)
この間隊長に貸してもらった漫画を思い出す。
そうか、巨人だからあのサイズか。納得。巨人ならば仕方がない。
駆逐しなければならない存在だったとは驚きである。
(ウォール宮城に(多分)二メートル級の巨人出現しました!…………いや、二メートルは流石にないか)
下らない事を考え続けたまま、入学式自体は無事に終わるのだった。
途中出てきた教頭先生の頭が絶対にヅラだ、とそこら中からヒソヒソ声が聞こえていたのが、入学式においての唯一覚えている内容となってしまったのは、また別のお話で。
◆
「おい、この薄情者二人組め」
「安心しろ、最初から仲間じゃ無かっただけだ。お前は何時から俺達が仲間だと勘違いしていた?」
「なー」
「毎度の事だけど血も涙もないな!」
「殿下の不幸程メシウマはないからな」
「安定の隊長節~!いよっ!流石隊長!」
入学式も終わり、解散となったので友人二人の所に来て話をしていた。
無論、話したい事は二次元を脱出してきた巨人(仮)の事であるが話は大分脱線していた。
中学からの縁である隊長と総帥。無論、あだ名であり本名じゃない。
殿下、隊長、総帥ととんでもないあだ名三人娘であるが、互いに困る事がないのでそのまま呼び合っている。
「で?何でカイジ顔になってるの?何が合ったん?あ、雲雀さんはなしで」
総帥の先手必勝!を食らいながらも、さっきまで合った事を正直に告げた。