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【原作沿い夢小説】オタク+オタク=?【HQ/影山飛雄】

第11章 9ページ目 出撃!烏野高校排球部!


 バチッと朔夜と目が合うと、清水が興奮気味に近寄って来て言ってきたのだ。

「ねぇ!マネージャー興味ないかなっ?新入生のマネージャー募集しててね。バレーボールの知識無くても全然大丈夫だからっ」

 しかしマシンガントークの様に言われた朔夜が、清水の事を見て声を上げたのだ。

「ぴゃっ !! 」
「ぴゃ……」
「ぴゃ、って言ったな」

 菅原と澤村が言うのと同時に、朔夜が素早く田中の後ろへ逃げてしまうのだった。その姿には菅原達も驚いていて、背後に隠れられた田中が一番驚きながらに言う。

「おいおいうんちゃん、どうしたんだよ?」

 田中に声を掛けられ、こそりと清水の事を見た朔夜が小さく答えた。

「……綺麗なお姉さん」

 その様子には口数が少なくなっている影山も、驚き気味で見ていた。朔夜の言葉に澤村は理解したのか、口を開く。

「清水を相手にして、照れたのか」

 田中の後ろに隠れたまま、朔夜は答えてくる。

「はずかちー」

 美女が苦手なのか、と皆が思っていると田中が握り拳を作りながらに朔夜に言う。

「分かるぞぉ、うんちゃん !! 潔子さんは烏野の女神!余りの美しさに話し掛けられたら、恥ずかしくなってしまうよな !! 」
「田中、変な事を教えないで」

 そう言って田中を黙らせると清水は改めて朔夜に話しかけてきた。今度はゆっくりと優しく語り掛けるように。

「うんちゃん、だっけ?部活入る予定はあるかな?今男子バレー部、新しいマネージャー探してるの」

 話を聞いた朔夜はチラッと田中の事を見上げると、サッと影山の元へ逃げてしまう。がっしりとジャージを着ている中に逃げ込んで、しがみついてしまう。

「……何で俺のジャージの中に入るんだ」

 青筋を立て気味に影山が言うと、こそりと顔を出した朔夜は答えた。

「……バイトしたくて烏野選んだから、部活は入らない、んです。推しにいっぱい貢いで幸せライフぅ」
「……すまん、影山。何を言っているのか説明してもらってもいいか?」

 朔夜の言葉にそう言った澤村に、影山は真顔で答えていた。

「コイツの言っている事の七割は俺にも理解が出来ないので無理です」
「…………付き合ってるんだよな?お前ら」
「……一応」

 澤村の問い掛けに影山がポツリと呟いた所で、どうやら今日の対戦相手でもあるチームメイトの一年残り二人が姿を見せた。
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