【原作沿い夢小説】オタク+オタク=?【HQ/影山飛雄】
第11章 9ページ目 出撃!烏野高校排球部!
小首を傾げながら尋ねてきた朔夜にそう伝えると、朔夜は真顔で返してきた。
「……エ ロい人!」
「偉い人、な。大地怒ると怖いべー?」
菅原にそう説明をされ、澤村を見た朔夜はヒィ!と怯えながら言う。
「怒ると怖い!」
本気で怯えている朔夜を見て、田中も付け足す様に言う。
「そうだぞ、うんちゃん!大地さんは頼れるキャプテンだけど、怒るとめっちゃくちゃ怖いかならっ!」
「怖いキャプテン!」
ぴゃ!と田中の後ろに隠れてしまうので、澤村はついつい指さしながらに言った。
「おい、勝手に俺のイメージ固められたぞ」
「あ、あははー」
苦笑いをしつつ、朔夜に視線を送ってみると分かってくれたのか、朔夜は影山の元へと駆け寄っていった。
それを見て澤村は影山の知り合いか、と菅原に声をかける。
「影山に女子の知り合いいたんだな。余りそう言うイメージ無かったから意外だ」
「あーうん……知り合いと言うかなんと言うか……」
うまーく説明したい所だが、影山の彼女と何故接点がある、となったら上手い言い回しが思い付かないので悩んでしまう。
遅かれ早かれ朔夜と影山の関係性は知られてしまうのたが、今日はちょっと早すぎる。
どうしようか、と菅原が考えていると田中が横からサラッと言うのだ。
「うんちゃん、影山の彼女っすよ。付き合いたての」
「彼女っ !? 」
流石に声を上げてしまった澤村に、朔夜は元気良く手を上げて答えてきた。
「はい!彼女です !! 」
じーっと朔夜の事を見てから、菅原へと視線を移し澤村は言う。
「なんで影山の彼女とお前らが親しくなってるんだ?日向はまだしも……」
これはマズい、と視線を泳がせていると、そんな菅原の姿を見て朔夜は得意げに答えるのだった。
「内緒!」
「内緒?」
「はいっ!」
コクコク頷き言うので、何度か朔夜と菅原を見比べて、澤村は溜息を漏らしていた。バレたか、と緊張する菅原だったが、体育館に新たに入ってきた人物によって話題が変わった。
「潔子さん!今日もお美しい !! 」
「田中、五月蝿い」
田中が膝を付きながら褒めちぎるのを軽くあしらっている女子が一人。見た感じ間違いなくマネージャーなのだろう。
「清水も来たべか」
菅原がそう言うと、清水の視線がこちらへと向いた。