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【原作沿い夢小説】オタク+オタク=?【HQ/影山飛雄】

第11章 9ページ目 出撃!烏野高校排球部!


「タオル良し!麦茶良し!」

 朝、リュックサックの中身を確認しながら、朔夜は上機嫌顔でいた。
 来るな一点張りだった影山が、部活に来ていいと言ってくれたのだ。それは嬉しいに決まっている。

「あ!忘れる所だった !! 」

 バタバタと慌ててキッチンへと向かい、冷蔵庫からタッパーを取り出し、中身が零れたりしない様にビニール袋に入れ、保冷バッグに入れる。
 そんな朔夜の姿をてまりが興味津々に見てくるので、頭を撫でながらに話しかけてやった。

「学校行ってくるからてまりはお留守番なー!犬は学校行けんのよ」

 言葉を理解しているのかいないのか。それでも反応をしたてまりを見て、朔夜は元気よく言う。

「突撃!隣の晩御飯 !! 」


オタク+オタク=?
9ページ目 出撃!烏野高校排球部!


「いたいたー!翔ちゃーん!田中せんぱーい!」

 体育館に着くと、朔夜は笑顔で中へと入ってきた。突然出現した朔夜に、初めて見る面々は誰だ?と言わんばかりの表情でいた。

「うんちゃんわざわざ来てくれたのか!」
「海野さん久しぶりー!なー、影山昨日からなんか変なんだよー」

 当たり前の様に話す日向と田中の姿に、菅原に声をかける人物がいた。

「スガ、あの子知ってるか?日向は兎も角、田中とも面識あるみたいだが」
「……あー、あは、は……」

 菅原はマズいとから笑いをした。早朝練習は四人だけの秘密であり、隠し通していたのだから。
 田中と仲が良い様子があると、上手い説明が出てこない。

「スガぱいせーん!」

 バチッと朔夜と目が合ってしまうと、朔夜は嬉しそうに菅原の所へと駆け寄ってくる。それにマズいと目を逸らしていたが、じーっと見つめてくる視線に菅原は根負けしてしまった。

「うんちゃん、久しぶりだね。相変わらず元気いっぱいだべな」
「うぃー !! 」

 ビシッと敬礼までされてしまい、菅原は乾き笑いが出てきてしまう。
 自分の事まで知っている、となると自然と繋がりを疑われてしまうから。
 取り敢えず深く追求される前に先に話してしまおう、と菅原は口を開いた。

「えっと、うんちゃん。この俺の隣に居るのが、男バレのキャプテンの澤村大地」
「キャプテン?」
「んと、部長、って考えてくれればいいべ。部活で一番偉い人、みたいな?」
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