【原作沿い夢小説】オタク+オタク=?【HQ/影山飛雄】
第8章 6ページ目 男だって迷う時は迷うし戸惑う
水曜、午前六時十分過ぎ。秘密の早朝練習二日目。問題なく進んでいる筈、だった。
影山と田中、日向と菅原。その組み合わせで練習をしていた。
床を蹴る音、ボールを叩く音、互いの声。それしか聞こえていなかった体育館に、突如場にそぐわない気の抜けた声が聞こえたのだ。
「わ〜〜本当にこんな早くからやってる〜」
その声に合わせる様に、ぽんぽん、とボールが転がっていく音が響く。
影山はその聞き覚えしかない声に、身体が固まった。
聞き間違えたりなんて、する訳がない。
朔夜の声が体育館の入口の方から、した。
(2021,7,24 飛原櫻)